施工事例

プライバシー強化と開放感の両立設計

K様邸のエクステリアプランは、既存景観との調和を深く重視し、そこに新たな機能性と洗練された美しさを追求したものです。
まず、住まいの開放感を保ちつつ、安心できるプライバシー空間を創出するため、既存のフェンス、生垣、カイヅカを丁寧に撤去いたしました。その上で、新設したフェンスは、目隠し効果に優れたフェンスAB TS1型と、高さを確保できるフェンスAA YS2型・YR1型を採用。フェンスAB TS1型はT-6とT-8の異なる高さで配置し、ブラック、クリエモカの色合いを選定することで、建物本体や周囲の自然に美しく溶け込むよう配慮しました。さらに、フェンスAAについては、多段柱のT-20型を使用し、建物側の支柱にはT-22柱を用いることで、安定性と堅牢な設置を実現しています。
次に、住まいの顔となる門周りのデザインです。既存の化粧ブロックを撤去した跡には、ST LIB 5LW 120型化粧ブロックを新たに導入しました。ブラウンの色合いと5段積みの高さは、既存の門構えの面影を残しつつ、統一感とモダンな印象を与える洗練された仕上がりです。アプローチの足元には、大窪石を用いた割栗石を階段横の土留めとして丁寧に配置。自然素材特有の力強い存在感が、全体のデザインに温かみと安定感をもたらし、訪れる人々を優しく迎え入れます。
植栽計画においては、四季の移ろいを肌で感じられる潤い豊かな空間づくりを主眼に置きました。アオダモ、ジューンベリー、マルバノキ、ミツバツツジといった株立ちの樹木をバランス良く配置することで、春の新緑、夏の鮮やかな葉、秋の紅葉、冬の趣ある佇まいと、一年を通じて多様な表情をお楽しみいただけます。加えて、常緑ヤマボウシやカツラを採り入れることで、年間を通じた緑の潤いを確保し、低木や下草の寄せ植えが足元に豊かな色彩と奥行きを与えます。これらの植栽が、住まいに自然の息吹と彩りをもたらし、日々の暮らしに安らぎと豊かさを添えます。
K様邸のプランニングは、このように細部にわたるこだわりと、お客様のライフスタイル、そして周囲の景観に深く寄り添ったデザイン提案によって、機能性とデザイン性を高次元で両立させた、快適で美しい外部空間の創出を実現いたしました。