F様邸のエクステリアは、建物の持つモダンで洗練された印象を最大限に引き出すプランニングとなっています。まず、広々としたカースペースは、刷毛引き仕上げの土間コンクリート打ちを採用し、機能性と美しい質感を両立させています。さらに、幅70mmの割溝には新見石灰石の化粧砂利を敷設することで、デザインのアクセントとなり、雨天時の排水にも配慮した工夫が施されています。
建物周囲には人工芝を広範囲に採用しました。これにより、年間を通して鮮やかな緑が保たれ、メンテナンスの手間を軽減しつつ、明るく開放的な雰囲気を演出しています。白色の外壁と人工芝のコントラストが、清々しい印象を与えます。
門まわりには、ステンレス製のシャープな機能門柱を設置しました。こちらはF様から支給されたインターホン子機と共に、すっきりと一体感のあるデザインとして計画されています。玄関横には温かみのある木目調のアクセントウォールを配し、無機質な印象になりがちなモダン建築に自然なぬくもりを加えています。
敷地境界には、既存のブロック塀を撤去した後に、新しくコンクリートブロックを4段積み、上部にはレジリア YL1型フェンスを設置しました。これにより、プライバシーの確保と同時に、周囲の景観にも配慮したスマートな境界が形成されています。既存の側溝蓋や縁石の補修も行い、細部にわたる丁寧な仕上がりとなっています。
全体のプランニングにおいては、機能性とデザイン性を高次元で融合させることを重視しました。お施主様支給品を巧みに取り入れながら、統一感のある現代的なエクステリア空間を創出しています。この設計は、シンプルでありながらも細部にこだわり、住まう方が快適に過ごせるよう配慮されたものです。